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←珠を磨いてから↑糸替えしました。
パールネックレスの珠磨き修理をさせていただきました。
卒業入学シーズンということで、たくさんのパールネックレスのメンテナンスをお受けしています。ありがとうございます。糸が緩んで切れそうで怖いとということに加えて、真珠の表面の光沢がなくなってしまったという相談もお伺いしています。
真珠は炭酸カルシウムというもので出来ています。本来つややかな真珠の表面の光沢がなくなる原因は、表面が汗や化粧品で溶けてしまい、表面の光が散乱してテリが失われてしまうのです。それを防ぐには、真珠を使ったあと必ず拭いてから収納すればいいのですが、なかなかできないですよね。でもご安心ください。
真珠は何百、何千という真珠層が積み重なっています。傷んだ表面だけ磨いてあげれば、元の光沢を取り戻すことが出来ます。まあ、言いましても、ひと珠ひと珠ずつ磨かなければならないのですが…。
あなたのジュエリーのお悩みを解決します。
ジュエリー職人井原一成です。創業35年、父子2代の職人による地元密着の宝石店です。
長い経験でジュエリーリフォームや宝石修理などのお客様の悩み(宝石への想い、物語、デザイン、予算など)を一緒に相談しながら解決できればと思います。
ひとくちに宝石修理と言いましても、方法がいくつかあります。方法は様々です。
お客様の願い、想い出のつまったジュエリーを修理、リフォームさせていただいております。
お気軽にご相談くださいね!!
真珠パールネックレスを修理させていただきました。修理内容は、基本の糸替え、それと真珠の磨きです。
真珠のネックレスはマメにメンテナンスが必要です。メンテナンスとはいっても、むつかしくありません。使った後は必ず柔らかい布で拭く。ティッシュでもいいです。表面に付着した汗や油をぬぐう。それだけでいいのです。それを怠ると真珠は曇ります。海の中では育まれた真珠は、アルカリ性です。酸性の汗が真珠の表面に着くと、表面が溶けてしまい光沢がなくなるのです。
一旦洗ってから、真珠の表面をひと珠、ひと珠、ブラシバフで磨き上げます。一皮むくときれいな真珠にもとどおり~。ただ、これができるのは良質な巻きの厚い真珠に限ります。
あなたのジュエリーのお悩みを解決します。
真珠ネックレスの糸替え

真珠の手入れ 手入れの原則は 「拭く」
真珠は「手入れが不可欠な唯一の宝石」 です。 それはその成分、 構造に起因します。
主成分である炭酸カルシウムは酸性の水で溶けるという性質があります。 炭酸カルシウムの小さな結晶が何百、何千と層をなして積み重なって真珠層を作ってい
ることは第3節で述べましたが、 この構造も手入れに関係してきます。
たとえばこの層の一番上の結晶(表面の結晶)が酸で溶けて変形したとします。 たちまち光の散乱という現象が起きます。 これは私たちの目には 「真珠がくもっ
てしまった」というふうに映ります。 構造面からいうと、表面に僅か数ミクロンでも凹凸ができると光沢鈍化が起きます (写真12)。

結晶が溶けるという現象を考えてみます。 汗や手のアブラが付いた状態を想定してみましょう。
真珠の表面にそれら汗やアブラが付着します。 成分として油分が入っていますから粘着性があり、蒸発しにくいわけです。 密閉した容器に入れた場合一層蒸
発はしにくくなります。
もともと汗やアブラは酸性を帯びていますから結晶は溶け出します、蒸発しにくいので長時間これが続きます。 結果的に数ミクロンレベルの凹凸が出来、
光沢 鈍化が起きることになります。
これを防ぐにはどうしたらよいでしょうか。 溶けるプロセスをお読みになってお分かりだと思いますが、 汗やアブラが付いたらすぐ拭き取ることが大事なのです。
少なくとも使用後、 よく拭いてしまうことが真珠の光沢鈍化を防ぐ最良の手入れだということです。
拭くものは柔らかい布であれば何でもよいと思います。 理想をいえば水を吸う性質 (吸水性) と油分を吸う性質 (吸油性) を同時に持っている布が望ましいでしょう。
万一くもってしまった場合どういう修復法があるのでしょうか。 その原理は次のとおりです。
上述の説明で「この層の一番上の結晶 (表面の結晶) が酸で溶けて変形した」と述べました。 また「数ミクロンレベルの凹凸が出来、 光沢鈍化が起きる」とも述べました。
真珠層は結晶が何百、何千と積み重なっているのですから、一番上の結晶、 凹凸が出来た結晶を取り除けば (剥けば) また新しい結晶が出てきて、 光沢は回復するということになります。
幸い結晶と結晶の間にはたんぱく質がありますので、 そこで剥けるわけです。
この修復については専門家にゆだねるべきですが、簡単なものについては研磨剤入りの布などで「剝く」こと は可能です (図6)。

出典「ジュエリーコーディネーター検定3級」
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真珠の珠を磨いてから、
糸替えしました。
真珠のネックレスの、糸替え修理させていただきました。糸が切れてバラバラになってしまったそうです。
真珠のネックレスというのは、真ん中の真珠が大きくて端に行くほど小さくなる。微妙にグラデーションになっているのです。1個ずつ0.1ミリ単位で大きさを測り、より分け、並びを揃えて、糸替えさせていただきました。
お預かりした時に、真珠の表面が白く粉が吹いたようになっていました。これは汗で真珠の表面が溶けてしまったのです。磨けばもとに戻ります。真珠を使い終わった後は、きれいな布で拭いてあげましょうね!
あなたのジュエリーのお悩みを解決します。
輝きがなくなった真珠を研磨ブラシで磨きます。連で隣り合っているパール一粒一粒の隅々まで磨いて、輝きを取り戻します。
磨きとは研磨を意味し、表面の劣化して荒れた真珠層を一皮剥くことで、下のキレイな層を表に出します。
輝きのもとである真珠層とは、一層の厚みが0.4ミクロン程度(1ミクロンが0.001ミリ)のものがレンガ積みのように交互に千数百層と重なって構成されています。
研磨は、表面の傷ついたり劣化した層を何層か剥がすことになりますが、それも千分の何ミリかのことで、肉眼レベルではありません。磨きを数十回繰り返しても、見た目の大きさは全く変わりません。
研磨ブラシ
大阪府(大阪市・梅田・なんば)兵庫県(神戸市・淡路)京都府,奈良,和歌山,滋賀県(大津市)などの関西地方の方はもちろん、岡山県(倉敷)広島,鳥取(米子)愛媛(松山・今治・新居浜)香川(高松)高知,徳島,福岡県(小倉・天神・北九州)静岡(浜松)愛知(名古屋)三重(津・四日市)富山,石川(金沢)福井,東京,北海道など他府県の皆さまも多くご来店ご利用いただいております。