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金プラチナの見分け方・比重の測り方

金・プラチナの見分け方

比重の計り方

創業35年、父子2代の職人による地元密着の宝石店です。
長い経験でジュエリーリフォームや宝石修理などのお客様の悩み (宝石への想い、物語、デザイン、予算など)を一緒に相談しながら解決できればと思います。
ひとくちに宝石リフォームと言いましても、作る方法がいくつかあります。
いちからすべて手作りでリフォームするのか?
既製の枠を生かしてそれに手を加えて予算に合わせてお客様の想いを叶えるのか?
作り方は様々です。お客様の願い、想い出のつまった指輪を修理、リフォームさせていただいております。
お気軽にご相談くださいね!!
職人井原一成 職人井原一成
ジュエリー職人、井原一成です。
趣味は走ることです。
2024年9月15日 第22回丹後ウルトラマラソン
11回目のウルトラマラソン出場
100キロ完走!! TIME 12:33:18
職人の走歴
クリックで詳細がみれます。
職人井原一成 職人井原一成

こんにちは、じゅえりー通信編集長井原一成です。

今、金の相場が高くなっていますね。貴金属の売買が活発になっております。

ジュエリーがもっと売れればいいのですが・・・。

でね、よくお客様から、私の指輪が何金か、プラチナの純度が900なのか850なのか見てくれないかと聞かれます。
もちろん無料で見させていただきますけれど、よーく注意深く見れば、小さな刻印が押されているものです。

ところが、外国製品であったり、製造時入れ忘れたものであったり、怪しいものであったり
プロはどのようにして金やプラチナを見極めるのでしょうか?

今すぐおうちでわかる、金・プラチナの純度の調べ方をご紹介します。
どのように調べるのかといいますと「比重」というものを量ります。
「ある物質の密度(単位体積あたり質量)と、基準となる標準物質の密度との比である。」
と辞書には書いてありますが、 むつかしいことは置いといて、実践しましょう。

やってみればご家庭でも簡単に量れます。

比重の測り方紹介動画

この指輪は何金でできているか調べる方法

step1 準備

ハカリ画像
必要なものは糸、水、紙コップ、量りです。

step2 調べる「指輪」

ハカリ画像
調べるものは、私の指輪。
9.7グラムでした。

step3 体積

ハカリ画像
そして次に「指輪」の体積を量ります。
量りに紙コップを載せ水を入れます。
ハカリ画像
そして量りをリセット0グラムにします。
ハカリ画像
そして糸につるした「指輪」を
コップのどこにも当たらないようにして
水に完全に浸します。
浸した時の増えた水の重さが
体積になります。
0.6ccでした。

step4 計算

    貴金属の比重

  • 銀<1000> 10.53
  • スターリング・シルバー<925> 10.40
  • コイン・シルバー<900> 10.35
  • 洋銀<銅63・ニッケル14・亜鉛23> 8.60
  • 金 K24<1000> 19.36
  • 18金 K18<750>赤 15.18
  • 18金 K18<750>白 14.64
  • 18金 K18<750>黄 15.58
  • 14金 K14<585>赤 13.26
  • 14金 K14<585>白 12.61
  • 14金 K14<585>黄 13.07
  • 10金 K10<417>赤 11.59
  • 10金 K10<417>白 11.07
  • 10金 K10<417>黄 11.57
  • 割り金の成分の差により比重値は多少変動します。
  • 白金<1000> 21.45
  • 白金(パラジウム合金)<950> 20.64
  • 白金(パラジウム合金)<900> 19.88
  • 白金(パラジウム合金)<850> 19.18
  • 白金(パラジウム合金)<850> 18.53
  • 白金(パラジウム合金)<750> 17.92
  • パラジウム 12.00
  • 白金とパラジウム合金の数値は理論計算値で、
    実際値との間には、多少の差を生じます。

この時の水の体積は0.6ccとしたら
9.7グラム÷0.65cc0.6ccのが「指輪」の比重です。
この比重を横の表と比べますと18金ということがわかりました。

もし体積が1ccと大きいとすれば比重が10で銀となります。

貴金属は小さな体積でずっしりと重たいので値打ちがあると感じるのですね。

プラチナだと体積が0.5ccとなるので銀と重さは同じでも半分の体積になるのです。
ただ、比重がすべてというわけでありませんが判断する有力な材料になります。

これが簡単にできる金プラチナ純度の調べ方です。

ちょっとややこしかったでしょうか?一度お試しくださいね。

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このところお母さま、お祖母さまから受け継がれたジュエリーの、お直し、リフォームを多くさせていただいております。
お客さまは「何の宝石かわからない。価値あるものかどうかわからない。価値はないかもしれないけれど、故人が使っていた思い出が詰まっているのでなんとか使えるようにしたい」など、切実なお悩みをおもちのようです。
お直しやリフォームなどをするかしないかは置いといて、お気軽にご相談ください。思い出のジュエリーが、いつ頃どのように作られて、当時の時代背景はこのような雰囲気で、何の宝石なのか、貴金属か否か、貴金属であれば、比重を測定し18金なのか14金なのか、宝石であれば、分光計や屈折計を用いて、などなど、あるていどの簡易鑑別のお役に立てるかもしれません。
どうぞお気軽にご来店くださいませ。

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