No23014 大阪府東大阪市 E・Sさま
修理・サイズ直し、ありがとうございました。
友人の結婚指輪が特殊なのか、どこに行ってもムリ! ネットで調べるといはらさんが。ダメ元で行こうと誘い、OK!
友人はサイズ直しを、私は昔の指輪を修理とサイズ!
毎日つけてます!
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こんにちは。とみおちゃんです。
40年近く前になりましょうか?私は若かりし頃、布施の万代百貨店の中のトクヤという宝石店で勤めていました。
師でもあり社長であった親方に宝石屋として育てていただきました。
親方の実家は西区江戸堀ちょうど靱公園の北手にありました。
親方のお兄さんもジュエリーに携わる仕事をされており東陽商事という会社で今も営まれているそうです。
私が丁稚だった頃から売るのだけではなく修理加工の仕事も承っておりました。
当時も修理加工などを請け負っている店は少なく修理させていただくとお客様に本当に喜んでいただけました。
どうして修理加工などを受けられる店が少ないのかといいますと、
ジュエリーはハンドメイドで一点物が多く、また宝石、構造、加工法、金属の種類によって
どこに危険が潜んでいるのか熟練しないとわからないことが多くそれに販売することに比べると
危険が高いわりに儲からないからではないでしょうか?
それと、失敗してしまうととても怒られます(笑)
販売することは非常に景気に左右されますが、修理加工は比較的安定してお仕事をいただけます。
不況風吹き荒れる中もジュエリーの商売を続けさせていただいていけるのも
お客様はもちろん親方のおかげかなぁと考えたりします。
今のようにコンパクトでハイパワーな酸素バーナーやレーザー加工のように便利な道具はなく
加工方法を教えあえるような人脈もなく手探り状態での仕事が多かったです。
今から思えば未熟だったと思います。
昔、手がけた品物を20数年ぶりにお持ちいただいた時などだまってはいますが
相当手直しさせていただくこともあります。(笑)
宝石というものは永遠性のあるものです。
買われたときの価値もさることながらその宝石と過ごした時間が長ければ長いほど
お客様の宝石に対する価値が増していくようです。
そしてその宝石は子へと孫へと受継がれてゆく。その過程において修理、加工はなくてはならないものです。
たとえ人工石のキュービックジルコニアだったとしてもお客様にとって大切な宝石です。
宝石とは何万年何億年という長い歳月をかけて地球が育んだ宝物であると同時に
お客様の手もとで長い歳月を経て想い出という付加価値を育んでゆくものです。
宝石というものは人生の節目で手に入れらる、もしくは受継がれてゆくものです。
誕生日、結婚、出産、入学、卒業、就職、成人と想い出となるものです。
使えば手入れが必要なのは当たり前のことです。
「修理、加工、手入れ、リフォームさせていただくことは宝石商として当たり前のことである。」
と親方から教えられました。
他のお店で買われた物でも、外国で買われた物でも出来そうなものは一生懸命努力します。
出来なかったらごめんなさい。どうぞお気軽にご相談下さいませ。
宝石業界の片隅で永年商いをさせていただいておりますが
お客様が笑顔で機嫌よくジュエリーを身に着けていただきたい。
どこで買ったものでも井原にもって行けばなんとかなるだろう。どうにかしてくれるだろう。
宝石に関するお客様の悩みを解決することが私たちの使命だと考えております。
どうぞお気軽にご相談ください。たまには、指輪も買ってくださいね。(笑)
その中でも特にホワイトゴールドについて深めたいと思います。
近年、加工技術が上がるとともにいろいろな素材(地金)が使われるようになっていました。
昔はプラチナはPt900,Pt850黄色い金は18金ホワイトゴールドは14金それくらいしかありませんでした。
ところが2005年から始まったプラチナ相場高騰でプラチナの代用品としての
さまざまなホワイトゴールドの新合金が出てきました。
それにともなって発色のよい美しいK18ピンクゴールド、K18パープルゴールドなども開発されました。
まず、その前にK18(18金)とは何かから説明したほうがいいですね。
18金とは75%の純金が含まれた金合金のことです。
純金のことを24金といいます。
24分の18すなわち、75%の純金が含まれる金合金が18金なのです。
かつてホワイトゴールドの割金にはニッケルがよく使われていました。
なぜニッケルがよく使われていたかといいますと、黄色い金にニッケルを入れると地金がとても白くなるからです。
ところが金属アレルギーの原因物質として人体に悪い影響を与えることがあるとして使われなくなりました。
ニッケルの変わりに歯科用貴金属として使われているパラジウムが用いられるようになりました。
18金ホワイトゴールドの指輪のサイズ直しなのですが、この18金ホワイトゴールド種類がなんと12種類もあるのです。
パラジウムの量の違いでこれだけの種類があるのです。見た目では判別できません。
指輪を大きくサイズ直しするときは地金を足してサイズ直しをします。
このときホワイトゴールドの種類をあわせてサイズ直しをしないとツヤにムラが出るのです。
継ぎ目が見えてしまうのです。足したところが丸わかりになるのです。
それではどのようにして地金を見分けるかといいますと、地金を切るときの糸ノコの抵抗感で地金を見分けます。
ネチャっとするとパラジウムの多い地金。
これは4番かな?サクッと切れるとパラジウムの少ない地金これは10番かな?。
見た目でわかればいいのですけど、ホワイトゴールドの場合表面はロジウムコーティングがされているので
見た目ではわからないのです。
どうしてもわからないときは少量を切って溶解テストをして判断します。
じゅえりーいはらでは4種類のホワイトゴールドを用意して工夫を重ねて継ぎ目のほぼない
美しいサイズ直しを目指しています。
よほど特殊でない限りはカルティエでも、ブルガリでも、ティファニーでも、エルメスでも、できると思います。
できなかったらごめんなさい。
お気軽にご相談ください。一生懸命がんばりますのでよろしくお願いいたします。