
女性のための竜の指輪製作物語
それは青葉の鮮やかな5月の事でした。
Y様からご相談を受けました。
Y様:龍の指輪を探してるんだけどありませんか?
一成:どのような龍の指輪ですか?
Y様:蛇のようにくるくるッと指に巻き付いてるような龍の指輪です。
一成:う~ん。蛇の指輪なら見たことがあるのですが、
龍でそのような指輪は見たことがありません。
Y様:ずっと探しているのですが、どこに行っても見つからなくて・・・
一成:ご希望の龍をスケッチしてみましょうか?
Y様:お願いします。
一成:その龍はY様が着けられるのですか?
Y様:いえ、ニューヨークに住む27歳の息子の嫁にプレゼントしたいのです。
一成:こんな感じの龍ですか?
Y様:だいたいそうです。頭の向きはリングに合わせてください。
一成:はい。他に特別なご希望はございますか?
Y様:目にルビーを入れてください。
それで、若い女性が着けるのであまり仰々しくしないでください。
頭は小さくかわいい龍にしてください。
ということで制作させていただくことになりましたが・・・
過去に作ったものや、デザイン集、雑誌、インターネットで龍のイメージを探したものの、
いい雰囲気の物がなかなか見つかりませんでした。
途方に暮れて家に帰ったその日のこと・・・
家にかわいい龍がいたのです。
そう、マンガ日本昔話の龍!!これは行ける!!
この龍をイメージして、制作に取りかかることにしました。
龍のような込み入ったデザインになると、金属から直接削り出す方法ではなくて、
WAXという宝石加工用の「蝋」で龍を彫っていきます。
WAXは柔らかく加工しやすいし、修正も思いのままなのです。
WAXで削りだした龍が下の写真の青い龍です。
この状態ではなんだか
間抜けヅラです。
この龍のWAXを石膏に埋め、オーブンで焼きます。
そうするとなかのWAXが溶け出し、龍の形の穴が石膏の中に出来ます。
そこに溶かした金を流し込むのです。
龍のような螺旋状で込み入ったデザインは、鋳造がとてもむつかしいのです。
貴金属鋳造では大阪でいちばんうまい洋孝工房さんにお願いしました。
鋳造が出来上ったのがこのリング。
溶けた金が隅々まできっちり行き渡るように、
湯口(金を流し込むための穴)が取り付けられています。
この湯口を上手に付けられるかどうかで鋳造が上手くいくかどうかが決まる、とても難しい仕事です。
上手くいかないと、そこで溶けた金属が渦を巻き、穴が空いてしまうのです
(巣といいます)。
湯道を切りとり、全体を仕上げます。
繊細な龍のウロコひとつひとつ磨き上げるのは、とても根気のいる作業です。
磨き上げ、目にルビーを石留めします。
「画竜点睛」とはよく言ったものです。
目にルビーを入れることによって、龍がより龍らしくなりました。
しかし、まだ貫禄が足りません。そう、ヒゲがついていないのです。
この龍の出来上がりに、Y様はとてもお喜びいただきまして、本当に私も嬉しかったです。
お客様の頭の中でまだ形になっていないものを形にすることは、
たしかにむつかしく、ここには書いていませんがいくつも障害がありました。
でも、お客様にご満足いただけるものをお作りできたとき
本当にこの仕事をやってて良かったなと思います。
ほんとうに感謝なのです。ありがとうございます。
No22403 奈良県橿原市 Y・Yさま
又、先日オーダーしましたゴールデンサファイアのリング、仕上がりを楽しみに待っています。長い1ヶ月になりそうです(笑)。
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