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大仏様と同じ技!!長州メンズダイヤリング製作物語

メンズジュエリーのオーダーリフォーム

大仏様と同じ技!!
長州メンズダイヤリング製作物語

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リフォームで大成功したお客様の声

お客様の声 お客様の声

No8616 大阪府東大阪市 T・Iさま
富生さんの笑顔・誠実さはお父様の八郎様によく似ていて 安心してまかせられる店と確信しています。
これからもよろしくお願い致します。
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今回はオーダーメイドジュエリーのお話です。

このところオーダーメイドの仕事を皆様からたくさん頂いております。ありがとうございます。
ただ、一品一品手作りなのでなかなかすぐには出来上りません。
お待ちいただいておりますお客様、もうしばしお待ち下さいませ。
手作りと言いましても、いくつか作り方はございますが
今回は「鋳造」という作り方のお話です。
鋳造というのは案外なじみのある技法で、古くは奈良の大仏さんも鋳造で作られました。
指輪などは鋳造の技法の中でも「ロストワックス法」と呼ばれ、
鋳造の中でも特に精密なものに適した鋳造法です。
ゴルフクラブなども同じ方法で作られているそうです。

大仏様
(有)五十嵐金型工場より
イルカのデザイン画
デザイン画

先日ご注文いただきました、東大阪のI様の指輪をもとにお話しさせていただきます。
この指輪の形は「長州」と呼ばれ
「日本で始めてダイヤの指輪を着けたのが、幕末の毛利長州公だった」
ので、そう呼ばれています。
I様から、「永年身に着けているもので、巾を広くシッカリ頑丈にかっこよく作ってほしい」
というご注文でした。

このお気に入りの指輪を作りかえさせていただきました。

リフォーム前
リフォーム前
ワックス原型ともとのリング枠
ワックス原型と元のリング枠

今回ロストワックス法を選んだ理由は、原型をワックス(蝋)で作るので、自由自在に形を作り出すことができる。
ワックスは立体造形に向いているのです。
反対に石の多いものは、錺の技法で作ることが多いです。
ワックスは暖めると柔らかくなり盛ったりできますし、冷えて固まるとヤスリで削れ、彫刻刀も使えます。
これが出来上った指輪のワックス原型です。
ダイヤを乗せるとわかりやすいのでのせてみました。
これをプラチナに置き換えるのです。

簡単に言いますとワックス原型を埋没材に埋めて固めます。
そして加熱しワックスを溶かします。
すると埋没材の中に指輪の形をした穴が出来上ります。
そこに溶かしたプラチナを入れてできるのです。
言葉で書くととても簡単に思いますが、
プラチナは溶ける温度が1769℃と高く、溶かしても粘りが強く、鋳造しにくい材質で、
鋳肌がなめらかに美しく作るためには、様々な工夫、知恵、経験が必要なのです。
失敗したらいちから作り直しです。。。

WAX加工のメイキングビデオはこちら

空枠
表面はすりガラスの様です
吹き上がった指輪

次は鋳造し終わった指輪を磨きます。
18金や銀などは、粘りが少ないので磨きやすいのですが、
プラチナはやはり粘りがあり光りにくいです。
特に長州のような平面部分が多いデザインを磨き上げるのは、時間のかかる根気のいる作業です。
磨き上がった指輪にダイヤモンドを石留めして完成です。
少し黒みがかったプラチナ光沢と、デザインで生じた陰の黒の対比が美しい指輪に出来上りました。
最後まで読んでいただきましてありがとうございます。

めっちゃ かっこいい指輪!! 実物はもっとすごい!!

完成!!!(No8616)

完成 完成